2002年12月12日(木)18:26
コペンハーゲン(AP)
コペンハーゲンのEU首脳会議を直前に控えて、デンマークのアンデルス・フォグ・ラスムッセン首相は新規加盟10ヶ国へのEU拡大が破綻する可能性があると警告した。「拡大が頓挫し数年遅れる可能性もまだ残っている」。「われわれはこの危険を冒さないようにしよう」。「歴史的な決定」は手の届くところにあるのだ、と同首相は木曜日の晩に語った。
ラスムッセン首相は、なおポーランドを含めた候補10ヶ国との拡大交渉が(明日の)金曜日に完了することを期待していると述べた。「ポーランドが拡大に加わらないとしたら、きわめて遺憾なことである」。現EU加盟国はすでに大幅な柔軟性を示した。もはや私にはこれ以上の資金がない、と首相は語った。ポーランドはこれまでEUの補助金提案を拒否している。金曜日の朝、ラスムッセン首相はポーランドのレシェク・ミレル首相と二人だけで会談を行う意向である。
あわせてラスムッセン首相は、EUがトルコとの今後の加盟交渉の件で合意を見出せるとの楽観的な見方も示し、この問題に関して木曜日の晩にもEU各国首脳に提案を行いたいとの意向を表明した。EUは首脳会議の席でトルコに加盟交渉開始の期日を明言するか否かを決定する意向である。
原題:Rasmussen warnt vor Scheitern der EU-Erweiterung