2004年12月6日(月)11:27

EUはトルコに正式加盟以外の選択肢を考えず

ベルリン(ドイツ通信社)

欧州委員会はトルコとの間で同国のEU正式加盟に関する交渉を行い、それ以外の選択肢は考えない意向である。トルコの加盟は「明確な目標」であると欧州委員会のオリ・レーン拡大担当委員は『ベルリーナ・ツァイトゥング』紙 Berliner Zeitung に語った。

「プランBは存在しない」とレーン委員は述べ、トルコには正式加盟の代わりに特権的パートナーシップを認めるべきとするフランスなどEU諸国の動きを退けた。ドイツのキリスト教民主同盟・社会同盟(CDU/CSU)も特権的パートナーシップを主張している。

レーン委員は加盟交渉開始の判断にあたっては来年4月が鍵となると述べた。この時点までにトルコ議会はEUが交渉開始の前提条件とした司法改正を決議することになる。「そうすれば私たちは、トルコが約束を守り、政治的ならびに法律的前提条件を満たしたか否かが分かる」、とレーン委員は語った。

私は2005年中に加盟交渉が開始されるものと考えているとレーン委員は述べた。しかしこの問題でもフランスがブレーキをかけており、国民投票での欧州憲法承認を危うくしないよう2006年の交渉開始を主張している。加盟交渉開始の期日は、来週ブリュッセルで開かれるEU首脳会議で決定される。

原題:EU will Tuerkei nur Vollmitgliedschaft anbieten




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