2004年12月7日(火)18:08

バルケネンデEU議長はギリシャ政府とトルコEU加盟問題で協議

アテネ(AP)

ギリシャはキプロス問題がトルコのEU加盟交渉の重大な障害になると見ている。ギリシャのコスタス・カラマンリス首相と、現在EU議長を務めるオランダのヤン・ペーター・バルケネンデ首相は、火曜日にアテネで会談を行なった。会談後ギリシャ外務省の広報官は「加盟候補国が欧州連合の加盟国を承認しないということになれば、異常な事態だ」と述べた。

オランダのテレビは、EUはトルコに対し南のギリシャ系キプロス(=キプロス共和国。訳注)を承認するよう望んでいる。現在の状況は受け容れがたい、とのバルケネンデEU議長の発言を報じた。

バルケネンデEU議長はアテネからトルコ、キプロスを歴訪する意向である。一方オランダのアツォ・ニコライEU担当相はアンカラを訪問し、トルコのアブドラ・ギュル外相と会談した。報道によれば、ニコライEU担当相は、トルコとの加盟交渉開始に関するEU声明の草案ではキプロス問題も言及されると述べたという。地中海の島キプロスは1974年のトルコ軍の侵攻以来、分断が続いている。住民投票で再統一が否決されたため、5月のEU加盟は南のギリシャ系キプロスに限られた。

欧州連合の各国首脳は、来週ブリュッセルで開かれる首脳会議でトルコとの加盟交渉開始の是非を決定する。

原題:Balkenende spricht mit Athen ueber EU-Beitritt der Tuerkei




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