2004年12月11日(土)10:48

トルコ首相はトルコを差別しているとEUを批判

ハンブルク(ドイツ通信社)

トルコとのEU加盟交渉開始の是非を決定するEU首脳会議を間近に控えて、トルコのレチェプ・タイップ・エルドアン首相はEUを厳しく非難した。『ビルト日曜版』紙Bild am Sonntag で首相は「差別」と語った。

「私はトルコが他の加盟候補国よりも厳しい基準で測られているという印象を受けている」とエルドアン首相は述べた。「欧州連合の戸口で41年間も待っている国などない。私たちはすべての課題を果たした。にもかかわらずヨーロッパ人は躊躇している。これは差別と呼ぶほかない。」

来週のブリュッセルEU首脳会議を前に、エルドアン首相は自らの立場に固執する構えを見せた。首脳会議への期待を尋ねられた首相は、「第一にトルコ政府は正式加盟以外の道を考えていない。特権的パートナーシップなど決して受け容れるつもりはない。第二に私たちはEU加盟のコペンハーゲン基準以外の新たな政治的条件を認めない。第三に加盟交渉はいかなる遅滞もなく開始されねばならない。これは2005年の上半期を意味する」と語り、トルコはEUに「できる限り早く加盟すること」を望んでいると付け加えた。コペンハーゲン基準には法治国家、民主主義、少数民族の保護が含まれる。

テロの撲滅は「欧州全体が一致団結し、互いに対策を調整してはじめて」可能になる。「欧州とアジアの掛け橋」としてトルコは「文化間の相互理解に貢献する」ことができる。一方、EU加盟の否決は「欧州が文化間の相互理解に大きな価値を置いていないという破滅的なシグナルとなろう」とエルドアン首相は語った。

原題:Erdogan wirft der EU Diskriminierung der Tuerkei vor




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