2004年12月12日（日）18:31
イスタンブール（AP）
トルコでは日曜日イスタンブールでEU加盟の計画に反対する数千人規模のデモが行なわれた。トルコの民間テレビ局NTVの報道によれば、約6,000人の参加者は、EU加盟を最重要の政治テーマにしたとしてレチェプ・タイップ・エルドアン首相率いる政府を批判したという。エルドアン首相は、たとえ週末のEU首脳会議でEUが加盟交渉開始を拒否する決定を下した場合でもトルコは改革を進める、と発表した。
EUが加盟交渉開始を拒否したとしたら、理由はトルコのイスラム教以外にありえない、とエルドアン首相は述べ、イスラム教徒が99パーセントを占めるトルコが加盟できないEUは、「キリスト教クラブ」との烙印を押されることになろう、と牽制した。
イスタンブールのデモは国民運動（MHP）が呼びかけたものである。「私たちは誰とも国土を分かち合うつもりはない。私たちはトルコ人として暮らしたい」とのスローガンもあった。世論調査によれば、トルコ国民の大多数は政府のEU加盟の計画を支持している。しかし加盟が頓挫することになれば、民族主義的な政党が伸長するおそれがある、と消息筋は警告している。
トルコ南東部のディヤルバキルDiyarbakir では数千人が街頭デモを行い、クルド系住民に対する権利の拡大を訴えた。警察との衝突で少なくとも２名の警察官を含む数人の負傷者が出た。数名のデモ参加者が拘束された。
原題：Tausende Tuerken demonstrieren gegen geplanten EU-Beitritt