2004年12月15日(水)11:34

バローゾ欧州委員長はトルコのEU加盟を支持:「加盟交渉を開始する時」

パリ(AP)

欧州委員会のジョゼ・マニエル・バローゾ委員長はトルコとの加盟交渉の早期開始を支持した。開始の時が来た、と委員長はブリュッセルEU首脳会議を一日後に控えて、フランスのテレビ「フランス2」で語った。委員長は、トルコは加盟基準を満たすために大きな努力を払ってきた。トルコが加盟すれば「EUにとりきわめて有益」である。しかしトルコはまだ加盟できる段階ではない、と述べた。

バローゾ委員長は、加盟交渉の開始はたとえ加盟を目標にしようとも、自動的に加盟につながるわけではない。「トルコは私たちに特別の問題を課している」、と「フランス2」に語った。人口7000万のトルコは著しく発展の遅れたきわめて大きな国であるが、「10年後にはもはや今と同じ国ではなく、現在の懸念は杞憂に終わるだろう」と発言した。

バローゾ委員長は、トルコに対し正式加盟の代わりに「特権的パートナーシップ」を提供すべきであるというドイツのキリスト教民主同盟(CDU)などの強い要求をきっぱりと退けた。これは「不公平」であり、トルコ政府には差別と受け取られる恐れがある、と委員長は述べた。

フランスではドイツ同様、対トルコ政策に関して激しい論争が起きている。ジャック・シラク大統領が「10年から15年後の」正式加盟を唱えているのに対し、大統領の与党UMPは「特権的パートナーシップ」案を支持している。シラク大統領は水曜日の晩テレビインタビューに応じる意向である。そこでこの問題について見解を表明するものと期待されている。

原題:Barroso fuer EU-Mitgliedschaft der Tuerkei
Kommissionspraesident: Jetzt Aufnahme von Verhandlungen




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