2005年12月12日(月)14:12
ブリュッセル(AP)
フランスはマケドニアにEU加盟候補国の地位を与える計画に懸念を表明した。このような手続きを行う際には「新たな拡大ラウンドに関する議論が欠かせない」。「EUは自らを組織化する道具が必要だ。さもなければ内側へと破裂してしまう」とフランスのフィリップ・ドストブラジ外相は月曜日、ブリュッセルで開かれたEU外相会合の席で述べた。
このためEU各国外相は月曜日の会合ではこの計画の決定に至らなかった。マケドニアを加盟候補国と認めるかという問題は、木曜日と金曜日にブリュッセルで開かれるEU首脳会議で決定されることになった。オーストリアのウルズラ・プラスニク外相は、私は加盟交渉開始の期日を明示せず、加盟候補国と認めるよう期待する。これが「理性的な対処方法」である、と語った。
プラスニク外相は、新たな拡大ラウンドについては「国民の間で慎重な空気」が広がっており、「この問題は注意深く扱わねばならない」と述べた。しかしプラスニク外相もドストブラジ外相も、バルカン半島の安定と安全はきわめて重要であると強調した。この地域には「励ましのシグナル」が必要なのだとプラスニク外相は述べた。
欧州委員会はこの11月、マケドニア系住民とアルバニア系少数民族の人種紛争終結から僅か4年のマケドニアに加盟候補国の地位を与えるよう勧告を行った。しかしこれはまだ実際に加盟交渉を開始するという保証を与えるものではない、としている。EUとマケドニアの間では2004年4月に安定連合協定が発効している。同協定は加盟に向けた最初のステップと見なされている。
原題:Bedenken Frankreichs gegen EU-Kandidatenstatus fuer Mazedonien