2006年12月4日(月)20:40

シラク大統領とメルケル首相はトルコのEU加盟交渉を凍結する意向

パリ/アンカラ(AP)

フランスとドイツはトルコとのEU加盟交渉を8分野にわたって凍結するよう求めた欧州委員会の勧告を支持すると、フランスの ジャック・シラク大統領は述べた。しかし両国はこの決定を再検討する期日の設定にも賛成であると大統領府は月曜日の晩パリで発 表した。シラク大統領は(明日)火曜日、ザールラントでドイツのアンゲラ・メルケル首相とドイツ・フランス定期協議を行う。

フランス大統領府によれば、加盟交渉凍結の解除に向けた再検討は18ヶ月後に行われる可能性があるという。EU加盟国キプロスの船 舶や飛行機に対して港湾や空港を開放するよう求めたEU側の要求をトルコが拒絶したことを受けて、欧州委員会は先週、加盟交渉の 一部停止を勧告した。加盟交渉継続の是非、また継続の程度についての最終決定は、12月14日と15日にブリュッセルで開かれるEU首 脳会議に委ねられる。

トルコ側はまずEUが譲歩し、北キプロストルコ共和国に対する貿易制限を緩和するよう主張している。北キプロストルコ共和国は唯 一トルコのみが国家として承認している。トルコ政府は月曜日、欧州委員会の勧告を不公正として批判した。「私たちには欧州委員 会の勧告を客観的で公正なものとして受け入れることはできない」。「トルコはEUに客観的かつ公正な決定と姿勢を求める」。EUは 欧州と中近東の橋渡し役としてのトルコの戦略的重要性を考慮すべきである、と政府広報官を務めるジェミル・チジェク法相は主張 した。

イタリアのロマーノ・プローディ首相は交渉の一部停止を「技術的問題」と評した。イタリアはトルコに対しEUへの扉を閉ざさず、 「EU統合の規則がどの国にも平等に適用されること」を保証するよう望む、と首相はアテネで述べた。ギリシャのコンスタンティノ ス・カラマンリス首相は、ギリシャは引き続きトルコのEU加盟を支持するが、トルコ政府は合意した基準を守らねばならないと警告 した。

原題:Chirac und Merkel wollen tuerkische Beitrittsverhandlungen einfrieren




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