2006年12月6日(水)11:05
ストックホルム(AP)
ノーベル文学賞の授賞式を4日後に控え、トルコの作家オルハン・パムクは自国のEU加盟交渉の経過に失望を表明した。トルコのEU加盟はトルコ、EU双方にとって利益となる。しかし私は今のところ加盟協議の行方を悲観的に見ている、とパムクは水曜日ストックホルムで述べた。
「これはここ数日、私の心を悲しませる話題だ」と日曜日にストックホルムでノーベル文学賞を受賞するパムクは語った。「もしトルコがEUに加盟すればEUにとって朗報となる」。欧州連合はさらなる多様性を獲得できるだろう。「これはトルコの民主主義にとっても朗報だ」。私の考えでは、トルコの加盟は異文化間の闘いなどは存在せず、協調だけがあるということを示すものとなろう。「しかしこの2年間、こうした熱意は徐々にしぼんでしまった」、とパムクは語った。
トルコはEU加盟国キプロスの船舶や飛行機に対して、自国の港湾や空港の開放を拒んでいる。欧州委員会はこれを受けて先週、加盟交渉の一部停止を勧告した。
原題:Pamuk enttaeuscht ueber Beitrittsverhandlungen mit der Tuerkei