2006年12月9日(土)11:46

レーンEU拡大担当委員はトルコにさらなる譲歩を求める

ベルリン(AP)

月曜日のEU外相理事会を前に、欧州委員会のオリ・レーン拡大担当委員はトルコに対し、キプロス問題での一層の譲歩を求めた。「トルコは自らの提案を明確に説明する必要がある」と委員は『ビルト日曜版』紙Bild am Sonntagに語った。これより前、トルコは一つの港を「一時的に」EU加盟国のキプロスの船舶に開放すると申し出ていた。

「もしトルコが大きな港を善意のしるしとして開放するというのであれば、アンカラ議定書の完全履行に向けた一歩となる」とレーン委員は強調した。しかし「欧州委員会の勧告が議題になることには変わりない」とも付け加えた。

欧州委員会はトルコ政府とのEU加盟交渉を一部停止するよう勧告している。その理由は、トルコが自国の港湾や空港をキプロスの船舶や飛行機に開放することを拒んでいるからである。トルコはEUとの関税同盟の拡大を定めたアンカラ議定書により、新規EU加盟国に対して自国の港湾や空港を開放する義務を負っている。

「EUは公正かつ毅然とした態度でトルコに対応しなくてはならない」。「私たちは自らの約束を守り、トルコに対し加盟基準の達成が可能であることを示す機会を与えなければならない。一方で私たちは、トルコ国内の改革と近代化の原動力となっている条件を厳格に求める必要がある」、とレーン拡大担当委員は語った。

原題:EU-Kommissar Rehn fordert weitere Zugestaendnisse der Tuerkei




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