2006年12月10日(日)07:45

フェアホイゲンEU副委員長はあくまでトルコにキプロス問題の譲歩を要求

ケルン(AP)

欧州委員会のギュンター・フェアホイゲン副委員長は、先日のキプロス問題での動きにもかかわらず、なおトルコにEUの要求を完全に履行するよう求めた。副委員長は日曜日「ドイチュラントフンク」Deutschlandfunkで、トルコは欧州連合との関税同盟の義務を完全に果たさねばならない。それにより、トルコの申し出がいかに真剣なものであるか、また(明日)月曜日のEU外相理事会の決定に影響を与えられるか否かが示されよう、と述べた。

フェアホイゲン副委員長は、欧州委員会は関税同盟と関係のある分野の加盟交渉凍結を求めた提案を維持すると強調し、私はこれが現在の状況に対する理性的な反応であると考えると述べた。オリ・レーン拡大担当委員も同様の発言を行っている。

トルコ政府は一つの港を一時的にEU加盟国キプロスの船舶に対して開放すると申し出ている。フェアホイゲン副委員長は、この措置を歓迎すると述べたが、北キプロスの港を開放するという妥協案については拒否した。二つの問題の間には法的関係はなく、トルコは法的抱き合わせを行なうことはできない。長期的にはキプロス問題の解決なしにはトルコのEU加盟は不可能だ、と副委員長は語った。

しかしフェアホイゲン副委員長は加盟交渉の中断については反対した。「欧州連合の誰も、現時点でトルコの交渉プロセスの中断や破綻の責任を負おうなどとは考えていない。誰もそのようなことを望んでいない」。したがって交渉プロセスは維持されねばならない。しかし一方でトルコに対して、約束した義務は履行せねばならないことを明確に伝える必要もある、と副委員長は語った。

原題:Verheugen beharrt im Zypern-Streit auf Forderungen an Tuerkei




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