2006年12月13日(水)12:19

EUは拡大のスピードを減速する意向

ブリュッセル(AP)

EUは将来の拡大ラウンドにあたっては加盟候補国を今まで以上に厳しくチェックし、欧州連合自体に及ぼす影響にも一層の配慮を行なう意向である。これはAP通信が入手した、(明日)木曜日に始まるEU首脳会議の閉幕宣言草案から明らかになったもの。

草案では、「新規加盟国はEU加盟国としての義務を引き受ける意志と能力を完全に備えていなければならず、またEUも効率的に機能し、さらなる発展が望める状況になくてはならない」と記されている。しかし、次の候補国の加盟はEUが諸機構の改革を終えた後という欧州委員会の要求には触れられていない。

その代わり草案では、加盟候補国にEU加盟の期日を伝えるのは「加盟交渉が完了間近になったとき」としている。草案は今後EU各国首脳の承認を必要とする。

新たな拡大戦略は、とりわけ来年1月1日に迫ったルーマニアとブルガリアのEU加盟に関して出された批判に答えたものである。両国に対してはすでに2002年12月の段階で2007年1月1日という加盟期日が約束されていた。しかし欧州委員会は今年9月末に発表した加盟進捗状況報告書でも、司法分野などでいくつかの問題点を指摘している。

原題:EU will bei Erweiterung das Tempo drosseln




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