2006年12月20日(水)09:20
AFP
欧州委員会はブルガリアの航空会社に対し、EUの安全基準を満たしていないという専門家の判断を受けて、厳しい措置を検討している模様である。ブルガリアの航空会社に対しては、同国の2007年1月1日の欧州連合加盟後も当面は共通EU航空市場への無条件参入が認められず、引き続き非EU圏の国と同じ扱いを受ける、と「フィナンシャル・タイムズ」は欧州委員会筋の情報として伝えている。
これはブルガリアが今後ともEU加盟国との間で個々に二国間航空協定を結ばねばならないことを意味する、と同紙は報じている。ブルガリアの航空会社はいまだソ連製の旧型機を55機使用しており、これらは「フィナンシャル・タイムズ」によればEUの安全基準を満たしていないという。この旧型機の使用は国内路線に限られているものの、欧州委員会はブルガリアに対し、来年3月までに新型機に替えなければ旧型機の全面的な飛行禁止を通達すると警告する意向である。
しかし「フィナンシャル・タイムズ」によれば、欧州委員会のジャック・バロ交通担当委員はブルガリアから他のEU加盟国に向かう路線、あるいは他のEU加盟国からブルガリアに向かう路線を全面的に禁止することは考えていないという。
原題:EU plant harte Auflagen fuer bulgarische Airlines