2007年12月1日(土)17:37

キリスト教民主同盟党大会を前に対トルコ政策をめぐる論争が再燃

ベルリン(AP)

キリスト教民主同盟(CDU)の党大会を直前に控えて、トルコのEU加盟に対するドイツの姿勢をめぐり、新たな論争が再燃した。社会民主党(SPD)のクルト・ベック党首は、信頼性と予測性を備えた外交政策を勧告した。「もしCDUが新たな基本綱領でトルコのEU加盟展望を否定するとしたら、理解できない」とベック党首は、土曜日ベルリンで発表されたトルコ紙「ヒュリエット」への論評で述べた。

CDUの党大会は月曜日に新たな基本綱領を決定する意向である。基本綱領の草案には「加盟基準の達成だけが新規加盟国受け入れの尺度ではなく、欧州連合の受け入れ能力自体も問題となる。私たちは欧州連合がトルコと特権的パートナーシップを結ぶことが正しい解決策であると考える」と記されている。

また10の州および地区団体は、CDU党大会でアンゲラ・メルケル党首に対して、トルコの与党正義公正党(AKP)と欧州国民党(EVP)の連合パートナーシップ締結を阻止するよう求めた。フランクフルター・アルゲマイネ紙日曜版 Frankfurter Allgemeine Sonntagszeitung (FAS)は、CDU内のAKP反対論者はキリスト教社会同盟(CSU)のエルヴィーン・フーバー党首の支持を受けていると報じた。フーバー党首は同紙に対して、「私たちはトルコのEU加盟に反対しており、それゆえAKPにEVPの連合パートナーシップの地位を与える理由も見出さない」と述べた。

フーバー党首は、連合パートナーシップの締結反対を訴える人々が党大会で多数を占めることは、CDUのAKPやトルコのEU加盟に対する拒絶姿勢から可能性はある。そのような事態になれば、メルケル党首はAKPに対する対応の仕方を改める必要が出てこよう。これまでメルケル党首はレチェップ・タイップ・エルドアン首相率いる与党AKPとの連合パートナーシップの決定を先送りする政策を取ってきた、と語った。

(以下、内政に関する政策論争は省略)

原題:Vor CDU-Parteitag neuer Streit ueber Tuerkei-Politik




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