2007年12月6日(木)20:34
パリ(AP)
フランスが宣伝する地中海連合をめぐる対立で、ニコラ・サルコジ大統領はドイツのアンゲラ・メルケル首相に歩み寄った。共同の提案に向けてドイツと協力するつもりだとサルコジ大統領は木曜日、パリでメルケル首相との会談を終えて語った。メルケル首相は、この地域との協力関係は改善の必要があると認め、これは欧州の平和にとって決定的な重要性を持つと述べた。それゆえ私は「EUと地中海沿岸諸国との協力関係をどう構築していくかをドイツとフランスが共同で検討することに合意したことについて、たいへん満足している」と語った。
一方でメルケル首相はフランスが一方的に計画を進めることに対してあらためて警鐘を鳴らした。「もしフランスが南に向き、EUが東に向くならば、危険な事態となろう」。「すべてのEU加盟国がこの計画に加わらねばならない」と首相は述べた。
サルコジ大統領は、「二つ目のEU」をつくる考えはないと強調した。「私たちにとって、機構制度づくりに協力するというドイツの意思はきわめて重要である。」この前日、メルケル首相は、私はサルコジ大統領の計画に「きわめて懐疑的」な見解を持っていると述べていた。サルコジ大統領はアルジェリアを訪問し、EUを模範とした緊密な経済・政治協力圏を目指すという地中海連合を繰り返し提唱していた。大統領はフランスとアルジェリアをこの地中海連合の中軸に据え、かつてフランスとドイツがEU建設の推進役となったように、新たな連合体のエンジンとする意向である。
原題:Merkel und Sarkozy wollen bei Mittelmeerunion zusammenarbeiten