2007年12月19日(水)11:34

トルコとの間で新たに二分野のEU加盟交渉を開始


トルコ外相:「EUはトルコに対する約束を守るべき」

ブリュッセル(AP)

EUならびにトルコ内で懐疑論が強まる中、トルコのEU加盟交渉はさらに一歩前進した。ブリュッセルでは水曜日、欧州横断交通網ならびに消費者保護・保健の分野の交渉が開始された。トルコのアリ・ババカン外相は新聞記者を前に、いくつかのEU加盟国は加盟交渉を「空洞化」しようとしていると批判し、これは「トルコ国民のEUに対する姿勢に悪影響」を及ぼすと警告した。

「特定のEU加盟国が加盟交渉の政治的および法的観点を空洞化しようとしているのは明らかだ」とババカン外相は名指しすることなく批判した。とりわけフランス政府がトルコのEU加盟に批判的な発言を行なってきたが、結局新たな分野の交渉開始を妨げることはできなかった。

ババカン外相は、トルコとの加盟交渉開始が2004年12月のEU首脳会議で加盟国首脳の全会一致で決定されたことを指摘した。この原則決定は個々のEU加盟国の政権交代後も揺らぐことがあってはならない。「一国が調印した決定は、その後の政権交代で左右されるべきではない。私たちはすべてのEU加盟国がこの決定を守るものと期待している。」

トルコのEU加盟に反対する政党が連立政権を構成している国もあるが、だからといって目下進行中の加盟交渉を阻むわけではない、とババカン外相は明らかにドイツを念頭に語った。キリスト教民主同盟(CDU)は先日トルコEU加盟に反対する姿勢を基本綱領に定めたばかりであるが、同党の党首を務めるアンゲラ・メルケル首相は新たな分野の交渉開始を阻止していない。2006年6月からこの水曜日まで、合わせて6分野の交渉が開始され、そのうちの一つ、学問と研究は差し当たり交渉を完了している。

原題:Zwei weitere Kapitel in EU-Beitrittsverhandlungen mit Tuerkei eroeffnet




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