2007年12月21日(金)13:21

メルケル首相はツィッタウで国境開放式典を行なう

フランクフルト/スウビツェ(AFP)

ドイツのアンゲラ・メルケル首相(キリスト教民主同盟CDU)ならびにポーランドのドナルド・トゥスク首相、チェコのミレク・トポラーネク首相は、ザクセン州ツィッタウでドイツとポーランドの国境検問所の開放式を執り行った。式典では子どもたちが青い風船を飛ばす中、遮断棒が取り除かれた。またフランクフルト(オーデル河畔)とポーランドのスウビツェでは昨晩、ドイツとポーランドの国民数千人が国境検査の廃止を花火と紙吹雪で祝った。

「今日から人々は24ヶ国で自由に往来できる」。「年配の人々はこれが自明のことではないのを知っている」とメルケル首相は語った。首相は自由な往来が今後若い世代にとってEUの標準となることを「大きな喜び」と述べた。トゥスク首相は、今日は「自由の勝利」の日であると讃えた。

昨晩ポーランドとチェコの国境沿いでは他でも数多くの人々が、深夜から税関と警察の検問の廃止された自由な国境往来を祝った。深夜零時をもってシェンゲン圏は15ヶ国から24ヶ国に拡大した。ドイツの隣国ポーランドとチェコのほかに、ハンガリー、スロヴァキア、スロヴェニア、地中海の島マルタ、ならびにバルト三国がシェンゲン圏に加わった。

フランクフルト(オーデル河畔)の国境検問所では深夜零時に銀の紙吹雪が舞い、EUの歌が響き、オーデル河の漆黒の夜空には花火が上がった。フランクフルトおよび対岸のポーランドのスウビツェから数千人の人々が零下の寒さの中、オーデル河の橋に集まり、国境検査の廃止とポーランドのシェンゲン圏加盟を祝って乾杯した。

新たなEU圏の旅行の自由はおよそ4億人のEU市民に適用される。自家用車と列車、ならびに港湾や船上での検査廃止に続き、2008年3月30日には空港での旅券検査も廃止される。ラトヴィア、リトアニア、エストニアは時差のため1時間早くシェンゲン協定加盟を祝った。

欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長は木曜日タリンで、新規EU加盟9ヶ国のシェンゲン圏加盟は私の人生の「最もすばらしい一日」だと述べた。バローゾ委員長同様ドイツのヴォルフガング・ショイブレ内相(キリスト教民主同盟)も、安全に対する懸念を退けた。ポーランドやチェコとの国境検査の廃止後も連邦警察は国境30km圏内を「人員を増員してパトロールする」と内相はヴェルト紙に語った。

原題:Merkel eroeffnet in Zittau symbolisch Grenzuebergang




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