2009年12月7日(月)18:57

セルビアはEU加盟の障害をまた一つ越える

AFP

セルビアはまた一つEU加盟の障害を乗り越えた。外交筋によれば、ブリュッセルで開かれたEU外相理事会で、オランダがセルビアとの自由貿易協定を阻止する姿勢を取り下げたためである。オランダはセルビアがハーグの旧ユーゴ戦犯法廷に非協力的であると非難していたため、この条約は1年半前から凍結されていた。

自由貿易協定は包括的な安定連合協定の一部である。安定連合協定はEU加盟の前段階とみなされている。EUは2008年4月に調印された安定連合協定の発効には、セルビアがハーグ戦犯法廷と「全面的に協力」することが必要であると求めている。これは戦犯容疑者のラトコ・ムラジッチとゴラン・ハジッチの身柄引き渡しを指している。

オランダが態度を変えた理由は、国連戦犯法廷が報告書の中でセルビアとの進展を評価したためである。同法廷のセルジュ・ブランメルツ主任検察官はブリュッセルのEU外相理事会を終えて、セルビア政府がムラジッチとハジッチ容疑者をハーグに引き渡すとの「慎重ながら明るい」見通しが得られたと語った。国連法廷はすでに日曜日にニューヨークで報告書を発表している。

ムラジッチとハジッチ容疑者は1990年代のユーゴ内戦において数千人を殺害した罪が問われている。ムラジッチ容疑者はボスニア・セルビア軍の司令官であり、ハジッチ容疑者は 自ら宣言したクロアチア内の「セルビア・クライナ共和国」の大統領であった。セルビア当局はこれまで両容疑者の潜伏場所をつかめないと述べている。

セルビアは今年末までに正式なEU加盟申請を行う意向である。ヴク・イェレミッチ外相は最近のブリュッセル訪問で、2014年までに加盟したいという希望を表明している。

原題:Serbien nimmt weitere Huerde fuer EU-Beitritt




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