2011年12月15日（木）
ブリュッセル（dapd）
ファンロンパイEU常任議長は木曜日、来年初めにEU加盟全27ヶ国の臨時首脳会議を招集すると発表した。1月末か2月初めに、財政管理連合Fiskalunionに向けた条約のみならず、経済や競争、雇用に関しても首脳会議で協議することになる、とファンロンパイ議長はブリュッセルで、EUとロシアの首脳会議の枠外で語った。
定例の次期EU首脳会議には3月下旬まで待たねばならない。しかしファンロンパイ議長によれば、それほどEUには債務危機を封じ込める時間的余裕は残されていないという。
先週金曜日の首脳会議でドイツのアンゲラ・メルケル首相は新たなユーロ条約への承認を取りつけた。これは債務協定違反国に対する自動的制裁や債務ブレーキの全ユーロ加盟国における法的規定をはかるものである。ファンロンパイ議長は、条約の検討や財政政策の監視強化を臨時首脳会議で進めると述べた。しかし景気の停滞や後退の時期には「財政緊縮ばかりを議論するわけにはいかない」。だから私は景気の問題も議題にのせるつもりである、と議長は語った。フランスからも経済強化を求める声が高まっていた。
ファンロンパイ議長は木曜日、EU加盟全27ヶ国を招集すると明言した。すなわちイギリスも含まれる。イギリスのデイヴィッド・キャメロン首相は先週の12月首脳会議でただ一人条約改正の承認を拒んだ。そのため、制裁の強化や債務ブレーキをリスボン条約に盛り込むことはできなかった。あらたな政府間条約を通して、欧州委員会や欧州司法裁判所の役割がどう強化されるのかについては、まだ明らかではない。
原題：Van Rompuy bestellt naechsten Krisengipfel fuer Anfang des Jahres ein