2015年12月7日(月)

EUはトルコと5分野の加盟交渉を開始する意向

交渉分野はエネルギーから外交まで

AFP

欧州委員会はトルコのEU加盟交渉を推進する。欧州委員会のジャンクロード・ユンケル委員長は、欧州委員会が2016年の第1四半期にさらに5つの分野の交渉の開始に向けた準備を完了する意向であるとトルコ政府に保証した。これはAFP通信が入手した11月29日の書簡から明らかになったもの。それによれば対象分野は次のとおり:第15分野(エネルギー)、第23分野(法律制度と基本的権利)、第24分野(司法、自由、安全)、第26分野(教育と文化)、第31分野(外交安全防衛政策)。

難民問題をめぐる11月末の臨時首脳会議でEUとトルコは、12月14日に2年ぶりに新たな分野の交渉を開始することで合意した。第17分野の経済通貨政策である。トルコ政府は難民問題でのEUとの協力強化のためにさらなる分野の交渉開始を要求している。欧州委員会の準備完了後、来年に交渉開始の決定が下る可能性がある。

2005年に開始された加盟交渉はたびたびEU加盟国であるキプロス共和国の反対で阻止されてきた。というのもトルコは1974年に占領した北キプロスに依然軍隊を駐留させているからである。加えてキプロス沖の石油・天然ガス資源の開発をめぐるキプロスとトルコの対立がある。そのため全25分野のうち、これまで交渉が開始されたのは14分野にとどまっている。

ユンケル委員長はトルコのアフメト・ダーヴトオール首相宛の書簡で、追加の5分野の準備はその交渉開始を保証するものではなく、決定はEU加盟国によるが、さらに他の分野の準備も開始される可能性があると述べている。

原題:Bruessel will fuenf Beitrittskapitel mit Tuerkei eroeffnen
Bereiche von Energie bis Ausenpolitik




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