2015年12月18日(金)10:35

ワレサ元大統領はポーランドの「内乱」に警鐘

AFP

ポーランドのレフ・ワレサ元大統領は、保守の新政権の行動を厳しく批判し、国内で「内戦」が起きると警告した。確かに「変えねばならないことはある。彼ら(保守の政権与党「法と正義」PiS)は多くの点で正しい。しかしやり方が間違っている」。改革は「開かれた民主的なやり方で」行われねばならず、「乱暴な手法」によってはならない、とワレサ元大統領は憲法裁判所の改革と新たな判事任命についてテレビインタビューで語った。

政府が改めなければ「内乱に至る」だろう、とかつての自主管理労組「連帯」の指導者は警告した。ワレサ元大統領は、PiSのヤロスワフ・カチンスキ党首に路線変更を求めることを約束した。「私は彼らの説得を試みるつもりだ。彼らは昔の仲間であり、私は彼らに敵対するつもりはない」。ワレサは大統領時代の1990年、カチンスキと2010年大統領専用機の墜落で亡くなったその双子の弟レフを自らの顧問に任命したが、後に仲違いしている。

「私はこの民主的な決定を恥ずかしく思い始めている」とワレサ元大統領は述べた。元大統領が指しているのは、PiSに過半数を与えた10月25日の議会選挙であり、またPiSのアンジェイ・ドゥダ候補が勝利した5月24日の大統領選挙である。

PiS政権の発足後1ヶ月でポーランドは国内危機に置かれている。とりわけ、憲法裁判所を5人の新たな判事任命によって政府の支配下に置こうという試みは、野党の強い批判を招いている。

原題:Lech Walesa warnt vor "Buergerkrieg" in Polen




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