2001年2月8日(木)15:47

世論調査:ドイツ人の多数はEU拡大に反対

ブリュッセル(ロイター)

EUアンケートによればドイツ国民の多数は欧州連合(EU)の拡大に反対であるという。木曜日、ブリュッセルの欧州委員会が発表した調査結果によれば、調査したドイツ人のうち36パーセントが新規加盟国の受け入れを支持する一方、43パーセントはこれに反対の姿勢を示した。しかしEU平均では、EU拡大を支持すると答えた割合は44パーセントとなっている。新規加盟国受け入れに対し、最も支持が低いのはイギリスで、31パーセントにとどまっている。しかし調査によれば、ドイツ国民のEU全般に対する態度は以前より肯定的になり、欧州委員会に対する信頼も増している。

昨秋行われたこの調査ではドイツ人の48パーセントがEU加盟を「良いこと」と捉えている。これは昨春より7パーセント高い数字である。EU平均では、調査した総数16,000人のうち50パーセントが自国のEU加盟を肯定的に評価している(昨春は49パーセント)。欧州委員会に対する信頼はドイツでは2パーセント増えて36パーセントに上昇した。EU全体では46パーセントがロマーノ・プローディを委員長とする欧州委員会を支持している。

これに対し、ユーロに対する支持率はアンケートによればドイツではわずか低下し、前回の調査に比べて3パーセント低い47パーセントとなっている。また旧西ドイツと旧東ドイツの間ではっきりとした相違があり、旧西ドイツ地域では引き続き50パーセントがユーロを支持しているのに対し、旧東ドイツでは昨春の調査より13パーセント多い55パーセントの人々がユーロに反対している。EU全体では55パーセントが単一通貨ユーロを支持しているが、これは昨春よりも3パーセント低い数字である。ユーロに対する支持が最も高いのは79パーセントのイタリアで、最も低いのはいまだユーロを導入していないイギリスの21パーセントであった。

原題:Umfrage: Deutsche mehrheitlich gegen EU-Erweiterung

D∞T