2002年2月6日(水)20:47
ベルリン(ロイター)
EU拡大担当のギュンター・フェアホイゲン欧州委員によれば、ポーランドは農業補助金に関する強硬な姿勢で2004年予定のEU加盟を危うくしているという。フェアホイゲンは『南ドイツ新聞』(木曜版)に対して、拡大の予算を増額することはできないと述べた。「もし我々がこの基盤で合意できないならば、これはとりもなおさず拡大計画自体の延期を意味する。」もし、現EU加盟国と同額の農業直接補助金を求めるポーランドのヤロスワフ・カリノフスキ農業相の要求が通ることになれば、ポーランドの加盟は最終的に2013年まで阻止される可能性もある、とフェアホイゲンは語った。
新規加盟国の農家に対する直接補助金の支給を最初は現加盟国の25パーセントに留めるとした欧州委員会の提案は、ポーランドでは激しい批判にあった。『南ドイツ新聞』の予告報道によれば、カリノフスキ農業相はこの提案を「二級の加盟国扱い」と評し、EUからの輸入品に関税をかけることも辞さないと警告した。これに対しフェアホイゲンは「域内市場はEUの根幹である」。「もし関税を導入すれば、加盟交渉の完了は不可能になる」と同紙に語った。
原題:Verheugen: Polens Landwirtschafts-Haltung gefaehrdet EU-Beitritt