2002年2月19日(火)14:54

シュレーダー首相:「スロヴァキアはEUとNATO拡大の第一陣」

ベルリン(ロイター)

ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相(社会民主党)は、欧州連合(EU)とNATOの拡大計画において、スロヴァキアが第一陣に含まれると考えている。

「我々はスロヴァキアがこの二つのケースにおいて最初のグループに属すと想定している」とシュレーダー首相は火曜日、スロヴァキアのミクラーシュ・ズリンダ首相との会談を終えて語った。ドイツはスロヴァキアの加盟希望と、同国が経済発展と政治的安定の面で大きな進展を遂げたズリンダ政権の路線を支持する、とシュレーダー首相は語った。

ズリンダ首相は、このシュレーダー首相の評価はスロヴァキアにとって大きな励みになると述べた。ズリンダ首相は、スロヴァキアの改革は痛みを伴うものであったが、良い結果をもたらした、と強調した。同首相は同国におけるドイツの投資を高く評価した。シュレーダー首相の発言によれば、ドイツはスロヴァキアの最大の通商相手国および投資国として群を抜いているという。

EU加盟への道程において、スロヴァキアは最近ズリンダ政権のもとで進展を遂げた。しかし政党間の争いにより加盟に必要な法律の適合化が遅れている。だがズリンダ首相はその改革路線のために内政上厳しい圧力にさらされている。スロヴァキアがEU加盟交渉を開始したのは、専制的と見なされたヴラディーミーア・メチアル首相が1998年に選挙で敗北し、辞任した後であった。シュレーダー首相は、もしメチアル前首相が復権したらEU加盟の障害となるかという質問には直接言及することを避けた。これに関してはドイツ政府はズリンダ政権を支持するとだけ表明したい、と同首相は述べた。

スロヴァキアはEUが加盟交渉を行っている12ヶ国の一つである。10ヶ国は2004年に同時加盟を果たす可能性がある。ルーマニアとブルガリアは第一陣の加盟見込みはないと考えられる。NATOは秋のプラハにおける首脳会議で、新規加盟国受け入れに関する決定を行う意向である。

原題:Schroeder: Slowakei in erster Erweiterungsrunde von EU und NATO