2003年2月14日(金)16:24

デンマークは新規加盟国に対して労働市場を制限する意向

コペンハーゲン(AFP)

2004年5月のEU拡大後、デンマーク政府は新規加盟10ヶ国の国民に対してデンマークの労働市場への参入を制限する意向である。「問題はわれわれがこれを実施するか否かではなく、いかに実施するかである」とクラウス・ヒョルト・フレデリクセン労働相は、デンマーク最大の地方紙『ユランスポステン』Jyllandsposten 紙に語った。「その規制モデルがドイツやオーストリア、スウェーデンのモデルか、それとも全く別のものになるのか」はまだ明確でないと労働相は述べた。オールフスAarhusで刊行されている同紙に対してフレデリクセン労働相は、右派リベラル・保守連立政権と他の政党との間で、この問題に関する協議が下院で行われることを明らかにした。

あるドイツの調査によれば、EU拡大後の初年度には3500人、以降は年間2500人が新規加盟国から職を求めてデンマークに来る見込みであるという。人口約540万人のデンマークにおける外国人の比率は現在7パーセント未満である。

現加盟15ヶ国は新規加盟国に対して労働市場の開放を最長で7年間先送りすることが認められている。しかし実際にはさまざまの方法が採られている。たとえばイギリスは自国の労働市場を直ちに完全開放する意向である。また他のEU諸国でも許容する比率を定めたり、候補国との間で二国間協定を結ぶなどの考えもある。

原題:Daenen wollen Arbeitsmarkt fuer EU-Neulinge begrenzen




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