2003年2月19日(水)03:30
ベルリン(AP)
欧州委員会のギュンター・フェアホイゲン委員は、中東欧の加盟候補国に対するフランスのジャック・シラク大統領の批判を退けた。「沈黙令などはあるはずもない」と同委員は日刊紙『ディー・ヴェルト』(水曜版)で述べた。シラク大統領はイラク問題でアメリカを支持した加盟候補国について「私の考えでは、彼らは口をつぐむ好機を逃した」と発言した。
フェアホイゲン委員は、EUは中東欧諸国の歴史的な感情に配慮する必要があると強調した。すでに候補国の間からは「かつてはソ連が路線を押しつけたが、現在はEUがわれわれの考えや発言を指図すると訴える」声が聞こえてきている、と同委員は語った。一方で拡大担当のフェアホイゲン委員は、「シラク大統領は、ここブリュッセルや他所の多くの人々の失望を言葉にしたのだ」と述べて、フランスの大統領にも理解を示した。
原題:Verheugen nimmt EU-Beitrittskandidaten in Schutz