2004年2月27日(金)10:40

キリスト教民主同盟はトルコとのEU加盟協議に反対せず

イスタンブール(AFP)

トルコの野党の伝えるところによれば、キリスト教民主同盟(CDU)のアンゲラ・メルケル党首は、EUがトルコとの加盟協議開始を決定した場合は承諾すると述べたという。メルケル党首はこれを先週アンカラでの会談の際に約束したという。

CDUは政権についた場合、それまでにEUとトルコとの間で加盟交渉が開始されていれば、これを阻止することはしない意向である、とトルコの野党の党首デニズ・バイカル Deniz Baykalは『ヒュリエット』Huerriyet 紙に語った。EUは今年末までに加盟協議開始について決定を行う予定である。

トルコの社会民主党系野党CHPのEU政策専門家のオヌル・エイメンOnur Oeymenは、先週メルケル党首と懇談した、と同党のバイカルは述べた。その際メルケル党首はトルコのEU加盟を拒否する姿勢を繰り返したが、CDUが政権につく前に加盟協議が開始され、新たな情勢が生まれる可能性も強調したという。その場合にはCDUはEUの決定を尊重するとメルケル党首は語った、とバイカルは伝えた。

メルケル党首はアンカラでEUとトルコの間で正式加盟ではなく「特権的パートナーシップ」を結ぶことを提案した。しかしトルコ政府はこの提案を拒否している。

原題:CDU nicht gegen EU-Beitrittsgespraeche mit Tuerkei




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