2005年2月25日(金)12:45
ケルン(AFP)
トルコ・ドイツ商工会(TD-IHK)は、トルコのアルメニア人虐殺に関するキリスト教民主同盟・社会同盟(CDU/CSU)の動議によりトルコのEU接近が危うくなると見ている。連邦議会のCDU/CSU議員団の動議は新手の「反トルコキャンペーン」に等しい。ドイツとトルコの経済的・社会的関係が損なわれる恐れがある、と同商工会は批判した。
CDU/CSU議員団は今週、トルコによるアルメニア人の大量虐殺を認めるよう求めた動議を連邦議会に提出した。動議は4月に連邦議会で議論される予定である。
「トルコ人はドイツ在住であれトルコ在住であれ、ひとしくCDU/CSU議員団の動議に憤慨している」とトルコ・ドイツ商工会のケマル・サヒン会長は述べた。私はEU加盟交渉開始を控えた、EU、ドイツおよびトルコの間の接近と相互理解の歩みが妨げられると危惧する。トルコも歴史的事実を直視し、これに取り組まねばならないということは正しい。しかしこの動議は、これから改革および変革プロセスを始めようというトルコを侮辱するものだ、とサヒン会長は語った。
オスマン帝国の法的後継国であるトルコが「過去および現在におけるアルメニア人に対する自らの役割を無条件で直視する」よう、ドイツ政府はあらゆる手を尽くす必要がある。大量虐殺を否定するトルコ政府の態度は「トルコが加盟を志す欧州連合という価値共同体の融和という根本的理念に反する」、とCDU/CSUは動議で求めている。
原題:Kritik an Unions-Antrag zum Voelkermord an Armeniern