2006年2月25日(土)15:27

ブルガリアの大統領はEU加盟への支持を求める

エアフルト(AP)

ブルガリアのゲオルギ・パルヴァノフ大統領は、2007年1月1日に予定されている同国のEU加盟を強く訴えた。ブルガリアは欧州連合のお荷物ではなく、バルカン地域の重要な安定要因である、と大統領は土曜日エアフルトで開かれた南東ヨーロッパ協会の総会で述べた。

3ヶ月前から政権についているブルガリアの大連立政府は、欧州委員会の勧告を実行に移す作業を決然と進めている、とパルヴァノフ大統領は語った。ソフィアのブルガリア議会が最近可決した50の法案は、大部分が国内の治安や安全の分野の改革を目指すものである。とりわけ新たな刑事訴訟法が策定され、これにより裁判手続きの迅速化と効率化が図られることになる、と大統領は説明した。

私は、最近就任したばかりのボリス・ヴェルヒェウ検事総長Boris Welchewが組織犯罪を一層厳しく取り締まってくれるものと期待している、とパルヴァノフ大統領は述べた。政府は集団犯罪や密入国手配、汚職に対する闘いを宣言している。すでに麻薬犯罪の撲滅では成果が現れている、と大統領は続けた。

パルヴァノフ大統領は、ブルガリアでは民族集団の間で人種的あるいは宗教的緊張が起きていないと強調した。ブルガリアは社会の平和を維持するすべを心得ている。すでに1990年代に我が国は紛争の絶えないバルカン地域における「安定の島」となっていた。しかしまだとりわけ社会基盤に問題がある、と大統領は語った。

2006年5月中旬に欧州委員会はブルガリアのEU加盟に関する報告書を発表する。もし重要な分野で加盟の準備が整っていないと判断されれば、付帯条項に基づき加盟の1年延期を勧告することが出来る。延期の決定には欧州理事会の全会一致の決議が必要となる。

原題:Parwanow wirbt fuer EU-Beitritt Bulgariens




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