2008年2月6日(水)13:05
ブリュッセル(AFP)
欧州連合とセルビアとの先行統合の協定調印は見送られた。欧州委員会のオリ・レーン拡大担当委員はブリュッセルで、セルビア政府の「政治的妨害」が木曜日に予定していた調印を阻んだ原因であると述べた。レーン委員はセルビアのヴォイスラフ・コシュトニツァ首相を念頭に、セルビア政府は「妨害政策」を行っていると批判した。
これより前、コシュトニツァ首相はEU側の自由貿易とビザ簡略化の提案を「欺瞞」と呼び、引き換えにセルビア政府にコソボ独立承認を強いるものだと批判していた。セルビア南部のコソボ自治州の独立宣言は間近と見られている。EU加盟国の大半はコソボ独立を支持している。
当初予定されたセルビアとの安定連合協定(SAA)は凍結され、これによりセルビアのEU加盟の可能性も遠のいた。オランダはセルビア政府がラトコ・ムラディッチ容疑者の身柄をハーグの旧ユーゴ国際戦犯法廷に引き渡さない限り、協定調印を行わないとしている。
原題:Verstaerkte Zusammenarbeit Serbien-EU vorerst vom Tisch