2008年2月18日(月)20:26

EU加盟国の大半は速やかにコソボの独立を承認する意向

プリシュティナ/ブリュッセル(AFP)

ドイツや他の数多くのEU加盟国はコソボの独立宣言を受け、このバルカン半島の小国を承認する意向である。ドイツはこの措置をとる、とフランクヴァルター・シュタインマイヤー外相(社会民主党SPD)は、ブリュッセルで開かれたEU外相理事会で発表した。理事会を終え、コソボの独立承認を断固拒んでいるのは、スペイン、キプロス、ルーマニアの3ヶ国のみである。ブルガリアは承認を示唆しており、ギリシャとスロヴァキアは承認について詳細な検討を行う意向である。アメリカはすでに正式承認を行っている。

シュタインマイヤー外相は、「水曜日の閣議で独立承認の決定を行えるよう」今晩にもホルスト・ケーラー大統領に委細を説明するつもりであると述べた。ドイツでは閣議決定だけでなく、コソボのファトミル・セイディウ大統領宛のケーラー大統領の独立承認状が必要となる。これまでのところEU加盟国ではフランスが最初に、セルビア南部のかつての自治州の独立を承認する意向を示している。

イギリス、イタリア、オーストリア、ポーランド、ベルギー、スウェーデンもコソボを承認する意向である。デンマークは今週木曜日か金曜日にコソボを承認すると発表している。フィンランド外務省は、承認にはおそらく数週間かかると述べている。

スペインをはじめ他のいくつかのEU加盟国が承認を拒否する背景には、自国内に少数民族を抱えており、分離独立の前例となることを恐れているという事情がある。スペインでは3月9日の議会選挙を控え、独立を求めるバスク人とカタロニア人が独自に独立要求を掲げて政府に圧力をかけている。これに対しドイツのシュタインマイヤー外相は、コソボの場合はユーゴスラビアの崩壊以降の「特殊な経緯」があると牽制している。

「アメリカは今日コソボを主権を有する独立の国として正式に承認した」とアメリカのライス国務長官は語った。長官はコソボとの外交関係を結ぶ旨を発表した。世界ではアフガニスタンが最初にコソボの独立を公式に承認している。

原題:Die meisten EU-Staaten wollen Kosovo rasch anerkennen




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