2010年2月25日(木)17:45
ベルリン(AP)
ドイツ政府はマケドニア旧ユーゴスラヴィア共和国の欧州連合加盟を支援する意向である。「ドイツはマケドニアのEU加盟展望を明確に支援する」とドイツのギード・ヴェスターヴェレ外相(自由民主党FDP)は木曜日ベルリンで、マケドニアのアントニオ・ミロショスキー外相との協議を終えて語った。「欧州は私たちの未来である。」
マケドニアは具体的な加盟交渉の開始を決定するよう求めているが、いまだ実現していない。その理由は、マケドニアとギリシャの間で国名紛争が解決していないからである。ギリシャ政府は、マケドニアという国名が同名のギリシャ北部の州に対する領土要求を含んでいるとしている。ギリシャはマケドニアが国名紛争で譲歩しない限り、EUとマケドニアの加盟交渉開始を阻止すると警告している。
「ギリシャがこの非理性的な問題で私たちの欧州統合を妨げ続けているのは残念だ」。マケドニアはマケドニア国民の尊厳を傷つけることなく、妥協点を見出すべく努めている、とミロショスキー外相は語った。ヴェスターヴェレ外相も解決の模索を支持した。「さもないと欧州連合とNATOへの加盟は実現しない。」
マケドニアは2005年からEU加盟候補国として承認されている。2007年末には国名問題解決の協議が持たれたが、マケドニアとギリシャの双方が要求を譲らず、物別れに終わった。この間国連も仲介の労を取ったが、解決には至っていない。
原題:Deutschland unterstuetzt Mazedonien beim EU-Beitritt