2011年2月22日(火)16:39
AFP
ポーランドは、今年5月1日以降ポーランド国民が職を求めて大量にドイツへ移住するとは考えていない。「ポーランド人はすでに欧州の市場を知っている。私たちは民族脱出が起きるとは考えていない」とポーランドのヨランタ・フェダク労働相はPAP通信とのインタビューで語った。EUでは5月1日以降、新規EU加盟諸国の国民に対して完全な移動の自由が認められる。そうなればドイツに定住し、そこで特別な許可なしに働くことが可能になる。
「まずはこれまでドイツで不法に働いていた人々の地位が合法化される」とフェダク労働省は述べた。ドイツではすでに30万人から40万人のポーランド人が働いていると推計され、収穫手伝いなどの季節労働者はすでに今の時点で合法と認められている。ポーランドからは2004年のEU加盟後、推計で100万人以上の国民がイギリスとアイルランドに渡った。両国は新規加盟国に対して当初から労働市場を開放していた。
一方、中には5月以降ポーランドからドイツまたはオーストリアに第二の労働者移住の波が起きると推測する専門家もいる。オーストリアでもドイツ同様5月に新規EU加盟国に対する労働市場制限が撤廃される。ポーランドのドナルド・トゥスク首相の顧問は先日、ドイツの労働市場開放により、およそ10万人のポーランド国民が国境を越えるとの予測を示したばかりである。
原題:Polen: Keine Auswanderungswelle nach Deutschland ab Mai