2012年2月16日(木)

北コソボのセルビア系住民は住民投票でコソボ政府を否定

住民投票は99.7%でコソボ政府を承認せず

AFP

コソボ北部のセルビア系住民は2日間にわたって行われた住民投票で、予想どおりプリシュティナのコソボ政府の承認を拒んだ。コソフスカ・ミトロヴィツァKosovska Mitrovicaの選挙実施本部の発表によれば、投票者の99.7パーセントがコソボの政府諸機構を承認しなかったという。およそ35,000人の有権者のうち75パーセントが投票したが、この住民投票には法的意味はない。

住民投票はコソボのセルビアからの分離独立宣言4周年を前に実施された。プリシュティナを首都とするコソボ共和国は人口200万の小国であるが、およそ120,000人のセルビア人が住んでいる。住民投票の質問は「あなたはいわゆるコソボ共和国のプリシュティナの諸機構を承認しますか?」というものであった。

EUはこの住民投票を問題視している。ブリュッセルのEU広報官は、暴力やバリケードも住民投票もセルビア政府とコソボ政府の対立の解決にはならないと述べた。「私たちはひたすら協議と対話を通じて解決を見出すつもりである。」EUは目下この問題で仲介に努めている。この問題の解決は、セルビアに対して欧州連合加盟の扉を開くための重要な前提条件となっている。

原題:Serben im Norden des Kosovo gegen Regierung in Pristina
Referendum bringt Stimmenanteil von 99,7 Prozent




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