2012年2月18日(土)
プラハ(dpa/Europe Online)
チェコとスロヴァキアの大統領はいわゆる西バルカン諸国の速やかなEU加盟に支持を表明した。「私たち自身も長い間欧州連合の扉を叩き続けた。それゆえ彼らの状況が良く理解できる」とチェコのヴァーツラフ・クラウス大統領はプラハ郊外のラニー城において、セルビア、クロアチア、スロヴァキアの大統領との会談を終えて語った。
セルビアは現在、欧州連合加盟候補国の地位の承認を待っている段階である。セルビアの加盟候補国承認は昨年12月に再度見送られている。中でも問題となっているのは旧コソボ自治州との隣国関係である。スロヴァキアのイヴァン・ガスパロヴィッチ大統領は「コソボの状況でセルビアの実績に対する評価が歪められてはならないと述べた。「コソボが決定的な問題とされてはならない。」
「セルビアはコソボの独立を承認していないが、私たちは南東ヨーロッ情勢の安定化に貢献し、紛争を回避する努力を行う」とセルビアの親西欧派のボリス・タディッチ大統領は約束した。北コソボのセルビア系住民は、セルビアも批判する水曜日の住民投票でプリシュティナを政府所在地とするコソボの国家承認を拒んだ。
クロアチアは2013年の夏には28番目のEU加盟国になる予定である。「クロアチアはかつてほかの国に助けてもらったように、隣国のEU加盟を支援するつもりである」とクロアチアのイーヴォ・ヨシポヴィッチ大統領は語った。
チェコとスロヴァキアは何年も前から、旧ユーゴスラヴィアから分離独立した南東欧諸国のEU加盟を支持している。この問題で両国は1993年1月1日に行われたチェコスロヴァキアの平和的分離という経験を活かしたい意向である。対照的にユーゴスラヴィアの崩壊は血なまぐさい戦争と内戦に彩られた。
原題:Prag plaediert fuer EU-Beitritt Serbiens trotz Kosovo-Differenzen