2014年2月3日(月)
AFP
ドイツ政府は政治的な抵抗やトルコの汚職事件にもかかわらず、トルコとのEU加盟交渉の進展をはかる意向である。「私たちは『トルコに対して扉を開けておかねばならない』と主張する側である。」第23分野と第24分野の交渉を開始し、「現在のトルコの実情を踏まえて、負荷に耐えうる真剣な協議に入る必要がある」とフランク・ヴァルター・シュタインマイヤー外相(社会民主党SPD)はベルリンでトルコのアフメット・ダーヴトオール外相との会談を終えて語った。
上記の二分野ではトルコの法治国家としての状況や、司法、人権などが問題となる。トルコは数週間前から汚職事件で揺れている。火曜日にドイツ首相府を訪問するレジェプ・タイップ・エルドアン首相の率いるイスラム保守の政権は、汚職事件への対応の中、数千人の警察官と司法職員の配置転換を行った。政府を批判する人々は、これによって政財界のトップに対する汚職捜査がストップするのではないかと危惧している。
ダーヴトオール外相は第23分野と第24分野の交渉開始をトルコにとって「きわめて重要」と評し、交渉と並行して司法機構などの改革が進む可能性があると述べ、トルコは「ドイツの指導的役割」とEU加盟交渉への支援に期待していると語った。
トルコは2005年からEUとの間で加盟交渉を行っているが、これまでほとんど進展していない。全35分野中、トルコ政府が交渉開始にこぎつけたのは14分野にとどまっている。他の多くの分野はキプロス問題やフランスなどのEU加盟国の抵抗により阻止されたままである。
原題:Steinmeier: EU-Beitrittsgespraeche mit Tuerkei beschleunigen
Bundesaussenminister: "Die Tuer muss offen bleiben"