2016年2月15日(月)10:52

ボスニア・ヘルツェゴヴィナはEU加盟を申請

AFP

ボスニア・ヘルツェゴヴィナは欧州連合への加盟申請を行った。ボスニア・ヘルツェゴビナ大統領評議会のドラガン・チョービッチ議長は月曜日ブリュッセルで、EUが我が国をほどなく公式に加盟候補国として扱うことを望んでいると述べた。欧州委員会のヨハネス・ハーン拡大担当委員は、ボスニア・ヘルツェゴヴィナにとって大きな一日である。しかし加盟申請は「長い道のりの始まり」に過ぎない、と語った。

加盟は「数ヶ月あるいは二三年で」実現するものではない。しかしこれはボスニア・ヘルツェゴヴィナに対して「具体的なEU加盟展望」が与えられたことを意味する。重要なのは選択した改革路線を継続することである、とハーン拡大担当委員は述べた。現在公式にEUの加盟候補国となっているのは、セルビア、モンテネグロ、マケドニア、アルバニア、トルコである。

これまでボスニア・ヘルツェゴヴィナはコソボと並び、公式にEU加盟申請を行っていない西バルカン唯一の国であった。その理由はクロアチア系、ムスリム系、セルビア系の三主要民族グループの政治家の間で争いが続いていたためである。これによって過去数年、経済と社会の重要な改革が阻害されてきた。

2014年にドイツと英国の主導により、加盟交渉を視野に入れ、内政上の問題を克服する新たな試みが始まった。これは多民族国家のボスニア・ヘルツェゴヴィナに対し、きわめて異論のある少数民族参加に向けての憲法改正を一時棚上げすることを認めるものであった。2015年2月にはボスニアの議会が経済振興に向けた改革アジェンダを可決した。同年6月にはEUとボスニア・ヘルツェゴヴィナの間で安定連合協定が発効した。

原題:Bosnien-Herzegowina reicht Antrag auf EU-Beitritt ein




ホームへ戻る