2001年1月17日(水) 13:46
シュヴェリーン / ストラスブール(AP)
EU東方拡大の進め方に対して民主社会党の欧州議会議員アンドレ・ブリーは水曜日シュヴェリーンにおいて厳しい批判を行った。同議員は、ニースにおいて欧州理事会がチェコとハンガリーに対し将来の欧州議会における差別的な議席配分を決定した後、東欧の加盟候補諸国ならびにマルタとキプロスに対して欧州理事会と欧州委員会からは具体的な加盟期日が提示されず、「時間的計画」が約束されたにとどまった、と述べた。
ブリー議員は、欧州議会と加盟候補国の意思に反してEU拡大を遅延させようと目論む勢力の「大きな影響」があると推測する。これに加えとりわけドイツ政府の圧力のもと、労働者の居住の自由の問題が東方拡大の「深刻な障害」となろうとしている。政府はこれまでドイツ国内とEUにおける適切な雇用政策条件を整えることを怠り、この問題を労働者の居住の自由を制限することで埋め合わせしようと考えている、とブリーは批判した。
加盟候補国の農業に関しても受け入れ難い差別的な扱いが加盟国に対して行われようとしている。二階級の欧州連合の危険性が顕在化している、とブリー議員は述べた。同議員はドイツのフェアホイゲン欧州委員に対して、「EU各国政府のこのような政治に対して一貫した抵抗を行うこと」を求めた。
原題:PDS-Politiker kritisiert Verzoegerungen bei EU-Osterweiterung