2001年1月17日(水) 18:39

ドイツ人の故郷放逐問題に関しスロヴァキア首脳部内で論争

外務省は大統領の謝罪からは距離を置く

ブラティスラヴァ(AP)

スロヴァキア首脳部内で第二次大戦後のドイツ人の故郷放逐問題に関して公然と論争が持ち上がった。スロヴァキア政府の通信社TASRが水曜日報道したところによれば、外務省は12月にルドルフ・シュステル大統領が故郷放逐に関連して述べた謝罪とは見解を異にするという。シュステル大統領はドイツ人の故郷放逐を「悲劇的な誤り」と称し、私にはこれに対し謝罪する責任があると考える、と発言していた。

スロヴァキア外務省は水曜日、ドイツ人移送の際の人道的条件が基準を満たしていなかった可能性が高いことを認めた。しかし外務省はドイツ人のポーランド、チェコスロヴァキア(当時)およびハンガリーからの追放に関する1945年のポツダム会議の決定を尊重する、と発表した。

シュステル大統領の広報官ヤン・ビレクは水曜日、大統領もポツダム会議の決定を疑問視しているわけではない。シュステル大統領の発言は公式文書ではなく、大統領の個人的意見の表明にすぎない、との声明を出した。木曜日に大統領の公式声明が予定されている。終戦後スロヴァキアからはおよそ100,000人のドイツ人が放逐されたと推定されている。

原題:Streit in slowakischer Fuehrung ueber Vertreibung der Deutschen
Aussenministerium distanziert sich von Entschuldigung des Staatspraesidenten