2001年1月18日(木) 18:04
ブリュッセル(ロイター)
ポーランドのイェジ・ブゼク首相は、同国のEU加盟後にポーランド労働者が隣のEU諸国に押し寄せるのではないかという懸念を退けた。ブゼク首相は木曜日ブリュッセルにおいて、ポーランド政府は加盟後にドイツ、オーストリアあるいは他の欧州連合(EU)の国々にポーランド人が職を求めて大量に流れ込むとは考えていない。ポーランドの労働市場の状況はこの10年間に著しく改善された。この間およそ70万人のポーランド人が母国で新たな経済的チャンスを生かすべく帰国している。EU諸国に向かったポーランド人の数はこの間相当減少している、と語った。
ポーランドは2003年までのEU加盟を目指している。EUは現在ほかに11ヶ国の東欧および南欧の国々と加盟協議を行っている。ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相は、新たな加盟国の労働者がEU労働市場全体に自由に参入できるのは加盟の7年後とする提案を行っている。
ブゼク首相は移行期間の必要はないと述べ、80年代のスペインとポルトガルのEU加盟の際も両国から大量の労働者が流入するという懸念が根拠のないものであったことを指摘した。ブゼク首相はEU高官と会談するためブリュッセルを訪問していた。
原題:Buzek: Kein Ansturm aus Polen auf Arbeitsplaetze in EU-Staaten