2002年1月16日(水)21:52

ベルルスコーニ首相は独伊関係を称賛

ローマ(ロイター)

ドイツのヨシュカ・フィッシャー外相はローマで外相を兼務するイタリアのシルヴィオ・ベルルスコーニ首相と会談を行った。ドイツとイタリアはEU拡大を成功に導くために協力する。両国関係はきわめて良好である、とベルルスコーニ首相は水曜日、3時間に及ぶ話し合いを終えて語った。ベルルスコーニ首相はレナート・ルジェロ外相の辞任後、外相職も兼務している。欧州統合支持者のルジェロ外相は1月初めユーロをめぐる他の閣僚との対立から辞任している。フィッシャー外相は、イタリア政府の将来の欧州路線に対する懸念を呼んだ、このルジェロ外相の辞任について、明確に遺憾の意を表明している。

ベルルスコーニ首相は、イタリアとドイツの協力は将来の欧州にとって大きな支えである。欧州は、新たな加盟国の受け入れに必要な基本的構造を速やかに作り上げる必要がある。私は、独自の軍隊により域内安全を保障でき、しかしながら世界中で調停者として活動する欧州を望んでいる。欧州はアメリカと協力し、経済的にアメリカと競争すべきである、と語った。

月曜日にベルルスコーニ首相はイタリア議会でより攻撃的な発言を行っている。イタリアは一層緊密な欧州統合を支持するが、イタリアの国家主権に手を出すことは誰にも許さない、と首相は述べた。

3時間の協議のテーマは政治にとどまらなかった模様である。フィッシャー外相はいつの日かトスカーナでオリーブオイルを生産するのが夢だと打ち明けた、とベルルスコーニ首相は語った。フィッシャー外相は、政界から引退する計画を立てているわけではない。年金受給年齢に達したらこの夢を実現させるつもりだ、と慌てて補足した。

原題:Berlusconi lobt italienisch-deutsche Beziehungen