2002年1月24日(木)15:16
ミュンヒェン(ロイター)
キリスト教民主同盟・社会同盟(CDU/CSU)の首相候補エトムント・シュトイバー (CSU)は、ゲルハルト・シュレーダー首相(社会民主党)に対して、チェコのミロシュ・ゼマン首相の攻撃からズデーテンドイツ人を個人的に弁護するよう求めた。シュレーダー首相は故郷放逐者を擁護すべきである。ズデーテンドイツ人はドイツの復興に大きく貢献し、チェコとの和解に尽力したのだ。第二次大戦末期に彼らの蒙った故郷放逐が「明白な不法行為」であることに変わりはない、とバイエルン州首相を務めるシュトイバーは木曜日ミュンヒェンで述べた。ゼマン首相はズデーテンドイツ人を「ヒトラーの第五列」、「裏切り者」と呼び、放逐の不法性を軽視する発言を行った。
シュトイバー州首相はゼマン首相に対して、発言を明確な言葉で撤回するよう求めた。すでに水曜日にヨシュカ・フィッシャー外相(緑の党)はゼマン首相の非難を退けている。きわめて重大な人権侵害を後から正当化することは承服し難い。しかしドイツとチェコの良好な関係は今後も維持されねばならない。ゼマン首相の発言をめぐる議論は、ドイツの利害に大きく関わるチェコの欧州連合(EU)加盟努力を阻害するものであってはならない、とフィッシャー外相は連邦議会で述べた。
原題:Stoiber : Schroeder soll sich hinter Sudetendeutsche stellen