2003年1月27日(月)15:13
ブリュッセル(AP)
EU各国は、欧州委員会の提案した共同農業政策の包括的改革案について、月曜日ブリュッセルで初の協議を行った。公式討議のためEU各国の農業大臣が一堂に会した。ドイツのレナーテ・キューナスト農業担当相は、欧州委員会のフランツ・フィシュラー農業担当委員の改革案を基本線では歓迎したものの、細部には議論の余地が残ると表明した。EU諸国の中ではとりわけフランスが改革案を拒絶している。
フィシュラー委員はEU農業を量から質へと転換させる意向である。改革案の中心は、将来は農家への補助金を生産量ではなく、環境保護や食品の安全性、家畜の健康、ならびに労働保護の基準に従って支給するというものである。加えて、大規模経営者への補助金も2013年まで削減されることになる。
EU議長国のギリシャは夏までに改革案の可決をはかる意向である。しかしブリュッセルの外交筋は可決を難しいと見ている。ドイツ農民同盟(DBV)はこの改革案は行き過ぎであるとして拒否している。一方で環境保護団体はフィッシュラー委員の提案は不充分であると批判している。
原題:EU-Staaten beraten ueber Agrarreform
Oeffentliche Aussprache der Minister in Bruessel