2004年1月2日(金)11:35
ハンブルク/ブリュッセル(ドイツ通信社)
ドイツ出身のギュンター・フェアホイゲン欧州委員はいわゆる二つの異なる統合速度のヨーロッパに賛意を表明した。EUの数ヶ国が特定の政治分野でより緊密な協力を行うことがおそらくは欧州統合を前進させるのに「最も確実な方法」であろう、とフェアホイゲン委員は金曜日北ドイツ放送「インフォ」(NDR Info)のインタビューで述べた。同委員は、数ヶ国によるこのような統合推進はすでに行われていると指摘し、「ユーロもそのひとつであり、移民政策や入国管理政策もこれに当たる」と述べた。
EU拡大担当のフェアホイゲン委員は、近々加盟国が25ヶ国あるいはそれ以上になればEUという共同体は遅かれ早かれその限界に達するであろうと強調し、「しかし他方で私たちは一層のヨーロッパ統合が必要となるだろう」。外交や安全保障政策、経済や財政政策ならびに内政および法政策では数ヶ国が先行する必要があるのだ、と述べた。「私たちは、最も遅い船が結局は船団のスピードを決めるという事態に甘んずることはできない」と同委員は主張した。
フェアホイゲン委員は、「ヨーロッパの地理的・政治的中心」が将来はパリ−ベルリン−ワルシャワの枢軸となるとの確信を表明した。これはEU憲法を決める12月のEU首脳会議がとりわけポーランドの強い抵抗で挫折したとはいえ該当する。ブリュッセルのEU首脳会議は、会議の前の加盟国間の協議が不充分だったのだ。しかし憲法の問題では欧州連合は特に時間に追われているというわけではない。「今後数ヶ月以内に片付けねばならないというわけではないのだ」、と語った。
原題:Verheugen plaediert fuer "Europa der zwei Geschwindigkeiten"