2004年1月7日(水)12:48
クロイト(AP)
キリスト教民主同盟(CDU)とキリスト教社会同盟(CSU)はトルコのEU加盟計画を6月の欧州議会選挙の争点にする意向である。キリスト教社会同盟のミヒャエル・グロース州議員団長は水曜日クロイトにおいて、「トルコに対するEU加盟の約束は夜と霧に包まれた決定であり、ヘルシンキEU首脳会議で議長を務めた問答無用首相の独断である」。この問題については国民との間で広範な議論をやり直す必要がある、と述べた。
キリスト教民主同盟・社会同盟のヴォルフガング・ショイブレ副議員団長はクロイトで、選挙民との間でこの重要な原則的問題を話し合わねば、民主主義にもとることになろう、と語った。さらにショイブレは、トルコについては欧州連合とは特権的パートナーシップを、NATOとは緊密な関係を結ばせることの方が望ましい解決策である。ヨーロッパ大陸の地理的境界を広げて負担過重を招けば、EUは麻痺し解体するであろう、と述べた。
グロース州議員団長は、近い将来にトルコがEU加盟を果たすことはない。社会民主党(SPD)はもっぱらドイツ在住のトルコ系有権者500,000人の票が目当てなのだ。トルコの加盟がドイツやヨーロッパにどんな影響を及ぼすかは「彼らにはどうでも良い」問題なのだ、と発言した。
ショイブレ副議員団長は、目前に控えたEU東方拡大の成功はこれに関わるすべての人々の利益にかなうものである。もしEUがこの難しい課題を果たすことができなければ、EUは自らの世界的役割を忘れた方が良い、と述べた。
原題:Union macht mit Tuerkei Europawahlkampf