2005年1月31日(月)14:30
ブリュッセル(AP)
欧州委員会はクロアチアが2007年にも欧州連合に加盟できるとは考えていない。たとえ加盟交渉が今年3月に開始されたとしても、クロアチアがこの加盟期日を達成できるとは考えにくい、と欧州委員会のオリ・レーン拡大担当委員は月曜日、ブリュッセルで語った。「加盟交渉の準備と交渉が万事完璧に進んだならば、クロアチアが2009年に加盟することは可能だ。」
クロアチアは、ブルガリア、ルーマニアとともに2007年にEUに加盟することを目標としている。クロアチアとの加盟交渉は、同国が旧ユーゴスラヴィアの戦争犯罪の問題でハーグの国連戦犯法廷と全面的に協力すれば、3月17日に開始される予定である。もし全面的な協力が行なわなければ、加盟交渉の開始は遅れる、とレーン拡大担当委員は語った。「私はクロアチア政府がこのメッセージを真剣に受け止めるものと考えている。」
中でも、訴追を受けているクロアチアのアンテ・ゴトヴィナ将軍の引渡しが大きな問題となっている。国連の検察官によれば、同将軍は1995年のクロアチア軍の侵攻の際、150人のセルビア人を殺害し150,000人を放逐したという。クロアチア政府は、ゴトヴィナ将軍がすでに国外に逃亡し、潜伏先も不明であると主張している。これに対しレーン拡大担当委員は、クロアチア政府が依然将軍と連絡を取っているとの情報があると述べた。
原題:Bruessel haelt EU-Beitritt Kroatiens erst 2009 fuer moeglich