2007年1月1日(月)10:37

ルーマニアの村ではEU加盟前に最後の伝統的屠殺

AFP

ルーマニアにはEU加盟のために従来の愛着ある伝統と決別しなくてはならない人々がいる。スファントゥ・ゲオルゲ村Sfantu Gheorgheでは昨日、大昔からの慣習に基づく最後の豚の屠殺儀式が行なわれた。村の広場で140キロ以上の豚が首を切り落とされ、藁で覆われ、燻された後、切り分けられた。EUの規定では、家畜の屠殺は公式の屠殺場に限られ、それも麻酔をかけた後でないと認められない。

「世代から世代へと受け継がれてきたこの伝統を放棄するようEUが強いるのは残念なことだ」と村の住民は語った。しかし地区の衛生・獣医局の担当者は、新たな規則を周知徹底する「ロジスティック」が欠けたままであると述べ、EUの禁止令が月曜日のEU加盟と同時に実行に移される可能性を疑問視した。ブルガリアのほかにルーマニアも1月1日に欧州連合の加盟国となる。

原題:Rumaenisches Dorf opfert letztes Mal vor EU-Beitritt Schwein




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