2007年1月1日(月)01:40

ルーマニアとブルガリアは欧州連合加盟を祝う

ブカレスト(AP)

ルーマニアとブルガリアでは数万人の人々が大晦日の晩、自国の欧州連合加盟を祝った。両国の首都ブカレストとソフィアの街路や広場では、ロケット花火が飛び交う中、いたるところに青地に金のEU旗が翻った。

「私たちは欧州に到着した。ようこそ欧州」とルーマニアのトライアン・バセスク大統領は大晦日の晩、ブカレストの大学広場に集まった数万人の人々の歓呼の中、演説した。式典にはドイツのフランクヴァルター・シュタインマイヤー外相も出席し、ドイツのEU議長任期の開始を象徴的に示した。その他オーストリア、デンマーク、ハンガリーの外相ならびに欧州委員会のオリ・レーン拡大担当委員も同席した。

「道のりは厳しかったが、私たちは終点に辿り着いた」とバセスク大統領はEU加盟交渉を踏まえて語った。「これは私たちの将来の道であり、私たちの喜びの道である」。私はルーマニア国民がEUの中にあってもナショナルアイデンティティーを保つことを期待する、と大統領は述べた。

ブルガリアの首都ソフィアでは、数千人の人々がバッテンベルク広場に集まり、深夜の最後の鐘が鳴ると歓声をあげた。かつて共産党の本部が置かれた建物を花火が照らし、拡声器を通して欧州連合の歌が響いた。ブルガリアのゲオルギ・パルヴァノフ大統領は、EU加盟を「最高の瞬間」と讃えた。シュタインマイヤー外相は元旦にソフィアで開かれるEU加盟式典に出席する。

加盟式典の開始にあたり、シュタインマイヤー外相はまずヘルマンシュタット(シビウ)を訪問した。シビウはルクセンブルクとともに2007年の欧州文化首都に選定されている。オリ・レーン拡大担当委員はシビウ市民に対して、「私は皆さんにEUにようこそと申し上げる。新たな幸せな時代が始まるのだ」と呼び掛けた。

欧州連合はこれで27ヶ国体制となり、EU市民の数もおよそ3000万人増える。ルーマニアとブルガリアは財政的にはEUの最貧国で、両国の加盟には厳しい条件がつけられている。たとえば両国は今後数ヶ月のうちに、司法改革や汚職撲滅ならびに他の分野で改革の進展を示す必要がある。しかし経済発展の見通しは良好で、今年の成長率はブルガリアが5.5%、ルーマニアが7.0%と予測されている。

原題:Rumaenien und Bulgarien feiern Beitritt zur Europaeischen Union




トップへ戻る