2007年1月1日(月)12:26
リュブリャナ(AP)
スロヴェニアは月曜日、13番目のユーロ加盟国となった。ヤネス・ヤンサ首相はユーロ導入について、2004年の欧州連合加盟以来最大の国民的成果と讃えた。アンジェイ・バユク財務相は首都リュブリャナの現金自動預払機から最初にユーロを引き出した。「私たちはとても嬉しく、また誇りに思う」。欧州共通通貨の導入は我が国にとってきわめて重要である、と財務相は述べた。
ユーロと並んで従来の通貨トラーの流通が認められるのは1月15日までである。通貨の切り替えは今のところ順調に行なわれている。ガソリンスタンドや高速道路の料金所では大晦日の深夜、ただちにユーロに切り替えられた。元日の午前中には全国の3分の2以上の現金自動預払機でユーロ紙幣の引き出しが可能になった。EUに関する世論調査によれば、スロヴェニア国民の70パーセントはユーロを歓迎しており、自国とEUの結びつきを証明する、さらなる要素として捉えている。
20年前の共産主義の旧ユーゴスラヴィア共和国ではインフレ率は最高で1500パーセントに達していた。しかし現在のスロヴェニアでは1.9パーセントで、これはドイツを下回る。スロヴェニアのユーロ圏加盟により、ユーロを法定通貨とする国の総人口は3億1660万人となった。
ドイツのペール・シュタインブリュック財務相は、「スロヴェニア政府と中央銀行は2007年のユーロ参加に向けて見事な準備を行った」と称賛した。月曜日に6ヶ月のEU議長任期を引き受けたドイツは、もちろん共通通貨のスムーズな導入に向けてあらゆる安全対策を講じると財務相は保証した。
「私たちはユーロ圏の13ヶ国目のスロヴェニアに心から歓迎の意を表する」とシュタインブリュック財務相は述べた。キプロスとマルタは2008年1月1日のユーロ導入を計画している。スロヴァキアは2009年1月1日にユーロを導入する意向である。
原題:Slowenien fuehrt den Euro ein