2008年1月3日(木)15:42

シェンゲン協定による国境開放後も犯罪発生率は変わらず

ベルリン(ドイツ通信社dpa)

警察による最初の報告によれば、クリスマス直前のチェコとポーランドに通じる国境検査の廃止後も犯罪発生率の上昇は認められなかった。

国境開放後の2週間、家屋侵入や窃盗、事故などに対する懸念は杞憂に終わった、と木曜日バイエルン州、ザクセン州、ブランデンブルク州、メクレンブルク・フォアポンメルン州の警察庁は発表した。しかしシェンゲン圏の東方拡大後、いくつかの国境地域では不法入国が明らかに増加した。

「状況は普通で、従来と変わりない」。12月20日以降ポーランド人による窃盗事件もあったが、これはポーランドのシェンゲン協定加盟とは何の関係もない、とアンクラーム(メクレンブルク・フォアポンメルン州)警察署のアクセル・ファルケンベルク広報担当は述べた。レーゲンスブルク警察署の発表によれば、東バイエルンでもチェコとの国境開放以来、特に犯罪の増加は見られないという。一部で懸念された東欧からの窃盗団も、これまでのところこの地域で特に活動している様子は見られないという。

ザクセン州の内務省も「犯罪発生率はごく普通の状況である。クリスマスには若干低く、大晦日には若干高い」と伝えた。フランクフルト(オーデル河畔)の連邦警察の広報担当は、ポーランドとチェコのシェンゲン圏加盟以来、逆に「通常の」越境犯罪が少なくなっていると語った。しかし連邦警察によれば、当初ブランデンブルク州への不法入国は明らかに増加した。だがこれも日が経つうちに減少したという。

シェンゲン協定はEU加盟の22ヶ国ならびにアイスランドとノルウェーで適用されることになった。ドイツの隣国であるポーランドとチェコ以外には、マルタ、エストニア、ラトヴィア、リトアニア、ハンガリー、スロヴェニア、スロヴァキアがこの12月に新たに加盟した。協定締結国間では旅行者もビジネスマンも旅券審査なしに入出国ができる。しかし空港での入国審査は3月末まで継続される。

原題:Kriminalitaet bleibt nach Grenzoeffnung auf Normalmass




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